大胆すぎる中国の大気汚染対策
中国の大気汚染の現状
中国の大気汚染の現状は依然深刻なままです。
しかし、政府、企業ともに今、本腰を入れてその改善に力をいれています。
中国新聞網の記事では2017年-2018年冬の大気汚染度が「重度」となる日が前年よりも16日減少したと報じています。また、PM2.5の濃度は平均で前年対比で20.5%、2013年との比較では35.6%も減少しているとのことです。
このように徐々に改善がされている中国の大気汚染ですが、非常にユニークでかつ大胆な方法で大気汚染対策を実施している企業(プロジェクト)があります。
それが、Daan Roosegaarde氏のデザイン事務所 Studio Roosegaarde が実施したSMOG FREE PROJECT です。
空気清浄機で大気汚染対策を
仕組みは至って単純で、巨大な空気清浄機で大気中の汚染物質を吸い取り、きれいな空気を外に排出するというものです。
この空気清浄機は1時間に3万平方メートルの空気を取り込みナノレベルで浄化、PM2.5やPM10といった微粒子を取り除きます。
結果、この空気清浄機のある公園や遊び場の空気は55%~75%きれいになりました。
大気汚染物質を再利用
月に一度、空気清浄機の掃除を行う必要がありますが、そのたびに写真のような汚染物質がでてきます。
これを捨てることもできますが、なんとか再利用することはできないものかと、Daan氏は考えました。
そして、この汚染物質の42%が炭素でできていることに注目し、スモッグフリーリングを作ったのです。
このリングを購入すると1,000平方メートルのきれいな空気を寄付することになります。
このスモッグフリーリングに興味がある方はこちらからメールを送ると詳しい情報を得ることができます。
スモッグフリータワーについての動画
Daan Roosegaarde氏のTEDでの講演
中国で広がる大気汚染対策
中国政府はこれを機に、西安などでも巨大な空気清浄機を建築するなどますます大気汚染対策に力をいれています。
またDaan氏の次のプロジェクトであるSmog Free Bicycleも注目を集めています。
今まで環境問題は二の次だった中国政府がいよいよ本腰を入れてきています。
今後もいろいろな環境問題に着手していってほしいものです。
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